期間: 2012年 7月27日(金)〜8月 5日(日) 10日間
★講習会日程:2012年7月28日(土)〜8月 3日(金)
場 所 :ドイツ オットワイラー 青少年音楽教育のためのランデスアカデミー
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ドイツ・ザール州オットワイラーでのギター・マンドリンセミナーに参加するため、日本を出発し、同日16:00頃フランクフルト空港に到着しました。
フランクフルトもかなり暑く、30度以上ありました。
そこで通訳などのお世話をしてくださる児嶋絢子さん(ハンブルクに留学中)と合流し、
電車でオットヴァイラーへ。
2時間くらいの移動ののち、夜には講習会の行われるランデスアカデミーに到着しました。
夜中に雷雨になって雨音が凄かったのですが、朝にはやみ、気温が下がって涼しくなりました。
晴れたり曇ったり雨が降ったり、忙しい天気です。
今日から講習会開始ですが、開始時間まで時間があるので、買い物などをするため町へ行きました。
毎年行っていたスーパーマーケットはなくなっていて、激安ショップに変わっていました。そこで買い物を少ししたあと、バスで大きなスーパーへ。水やビール、そしてお土産などを買い込んで帰りました。
16:00頃になると、続々と参加者が集まり始めました。到着した先生方や、毎年会う懐かしい参加者と挨拶を交わします。
16:30からの開会式では講習会の説明、先生方の紹介、そして参加者の自己紹介がありました。
先生方は、マンドリンはSteffen Trekel、Juan-Carlos Munoz、ギターはStefan Jenzer、Johannes Tappert、指揮・音楽理論はJörg Nonnweiler各氏です。
参加者は、例年に比べると少し人数が少ないようでした。
この日は時間も遅かったので、基礎練習とオーケストラの練習だけがありました。
また夜中に雨が降り、涼しい1日になりました。
今日からは個人レッスンも始まります。掲示板に貼り出された個人レッスンや室内楽(アンサンブル)の時間割を確認し、レッスンに備えます。
朝食のあとは、基礎練習。マンドリンとギターに別れて、全員一緒に行います。
マンドリンの基礎練習はMunoz先生、ギターの基礎練習はTappert先生が担当されました。
基礎練が終わると個人レッスンの時間です。
個人レッスンは1日に1人の先生のレッスンしか受けられないので、前半と後半で先生が変わります。
自分の時間なったら先生のレッスン室に行って、レッスンを受けます。他の人のレッスンを見学するのも自由です。写真を撮ったり撮ってもらったりしながら、参加した日本人のレッスンを見学しました。
午後は室内楽の練習があります。日本人がちょうど4人だったので、四重奏をすることにしました。室内楽の担当はTrekel先生です。
日本から用意して行ったメッツァカーポの曲を見ていただいて、さらに先生から四重奏の曲を紹介してもらって、楽譜をお借りしました。
夕方は指揮の練習です。今回日本人は1人も指揮のレッスンを受けませんでしたが、レッスンを受けている人のために、演奏の協力をしました。
夕食のあとはオーケストラの練習と受講生の発表会ですが、この日は初日なので、発表する人はいませんでした。
練習のあと、Tappert先生から、チューナーを使わないでギターのチューニングをする方法の説明がありました。
快晴でしたが涼しく過ごしやすい気候でした。
この日は昼休みにEdwin Mertesさんが遊びに来てくださいました。越智先生の古いご友人で、
ご近所にお住まいなので、毎年会いに来てくださいます。みんなで再会を喜び合いました。
エドウィンさんが越智先生のお宅にあったという大量の楽譜を見せてくださいました。越智先生の書き込みがいっぱいあって、とても興味深いものでした。
夜の受講生発表会では、ベネズエラの方々が自国の音楽を披露されました。とても楽しい曲ばかりでした。
基礎練、個人レッスンなど、毎日のスケジュールどおりですが、
この日は夜の受講生発表会でアンサンブルの演奏をすることになったので、空いている時間にこれまでよりたくさん練習しました。
Trekel先生のレッスンも受けて、演奏曲はメッツァカーポの『ルイ15世のメヌエット』『トレード』に決まりました。
日本人4人だけで例年より少人数編成でしたが、無事演奏することができました。
この日は児嶋さん、本田はマンドリン独奏も発表しました。
オーケストラの練習時間には、Tappert先生から、ギターを演奏するときの良い姿勢について、
説明がありました。背骨が曲がらない体勢で弾くために、何人かの受講生の姿勢を矯正します。
とても興味深いお話でした。
昨日に引き続き、快晴で暑い1日でした。
講習会も後半に入り、今日から個人レッスンの先生が交代します。
受講生発表会での発表者数も増えて来ました。この日は岡村さんもギター独奏を発表しました。
今日の夕飯はバーベキューなので、今回講習会に参加していない卒業生など、
近所の若者がたくさん集まりました。夜のオーケストラの練習はナシです。
バーベキューには最適の天候で、みんなで外でビールを飲みながら食事を楽しみました。
食後はキャンプファイヤーを囲んで、楽器を弾いたり歌ったり踊ったり。
最後は急に大粒の雨が降って来て、お開きになりました。
今日で個人レッスン、アンサンブルレッスンは最終日です。
受講生発表会では一度も独奏をしなかった梅沢さんですが、最終日の今日、
レッスンの時間にミニコンサートをしたいとのことで、我々日本人一同で聴きに行きました。
Trekel先生の伴奏で、たくさんの曲を披露された梅沢さんは、とても楽しそうでした。
明日の最後のコンサートで、日本人のアンサンブルで演奏をするようにと先生から指示があり、室内楽の時間にはメッツァカーポの『トレード』を練習をしました。
すべての練習が終わると、わたしたちは簡単に荷造りをして、ほとんどの参加者が集まっている
地下のバーに向かい、最後の夜を祝ってビールを飲みました。
外で飲んでいた私たち日本人と、ベネズエラ人、そこにだんだんとドイツ人が混ざって来て、
楽器を持って来て弾き始める人もたくさんいました。ベネズエラ人の男の子たちが演奏し、女の子たちが踊るという可愛らしい場面も。私たちも誘われて一緒に踊りました。
最後にはベネズエラの民族楽器とTrekel先生がセッションをして、とても楽しい夜でした。
明日にはお別れと思うと寂しいです。
講習会最終日です。
この日は基礎練習はいつもどおりでしたが、そのあとは指揮の受講者の卒業試験のため、
演奏でお手伝いです。
先生方や関係者が見守る中、指揮をする受講生は少し緊張気味でした。でもみんな無事に合格したようです。
それから今日のコンサートで演奏するソロやアンサンブルのグループが、ステージで練習をしました。
合宿所での最後の食事はソーセージとマッシュポテトというドイツらしいメニューで、おいしくいただきました。食事のあとは荷造りを終わらせたり、ベッドのシーツを剥がしたりと、少し慌ただしかったです。
最後に全員でオーケストラの練習をして、いよいよ本番を迎えます。
受講生の家族が続々と集まる中、わたしたちは仲良くなったりお世話になった受講生のみんなと写真撮影をしました。
コンサートの本番は、自分の出番以外は客席で聴くことができます。
今回はマンドリンソロ、ギターソロはもちろん、二重奏やアンサンブル、ベネズエラの民族音楽、弾き語りギターとピアノとコントラバスなど、色々な楽器と色々な音楽が楽しめるプログラムでした。
日本人のアンサンブルも四重奏で参加させていただき、とても楽しい時間を過ごしました。
最後は全員のオーケストラが演奏をして、講習会が終了しました。
Edwin Mertesさんがオットヴァイラーの駅まで車で送ってくださって、駅で児嶋さんともお別れをし、わたしたちはフランクフルトへ向かいました。
少し寂しかったですが、また来年も是非参加したいです。
フランクフルトに到着後、ホテルに荷物を置いて、中心街を少し歩いてみました。
マイン川沿いで、夕飯とともに名物のリンゴ酒を飲んで、ドイツ最後の夜はのんびり過ごしました。最後はいつも、名残惜しい気持ちになります。
8月4日(土)に飛行機に乗って、8月5日(日)の朝、無事羽田空港に到着しました。
みんな健やかに楽しく過ごすことができて、とても充実した1週間でした。
来年はもっとたくさんの方に参加していただけることを願っています。
(ツアーコンダクター 本田純子 記)
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ドイツ・ザール州マンドリン連盟(BZVS)の講習会に参加して
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岡村(おかむら) 綾子(あやこ)
(片岡マンドリン研究所門下生 アンサンブル・テスタ・カルド所属)
2012年7月28日〜8月3日に開催された、オットヴァイラー・ギター&マンドリン セミナーに、ギター受講生として参加しました。私自身は今回が2回目、昨年出会った先生方、ドイツの若者たちと再会できることが楽しみです。
7月27日お昼頃成田を出発、同日の16:35にフランクフルトに到着しました。空港にて、ドイツに留学中の児嶋絢子さんと再会。無事到着できたこと、これから一週間トラブルなく過ごせることを祈って、まずはビールで乾杯。今回、日本からの参加者は3名と少人数だったため、電車でオットヴァイラーに向かいます。会場のランデスアカデミーに到着したのは夜20時頃。夕食をいただき、翌日夕方からの講習会に備えました。
翌朝は必要なものを買いに町の広場まで向かいますが…、昨年まで毎日のように通ったお店がなくなっていました。結局、バスで隣町の大きなスーパーマーケットに向かったりという、ちょっとしたハプニングもありました。
16時の開会式までには、ザールランド州の若者たちや、2009年にも参加したベネズエラからの参加者が楽器と荷物を担いで現れて、会場はとても賑やかです。
翌日からは本格的にレッスンが始まります。
スケジュールはだいたい以下のとおり、まさに楽器漬けの一週間です。
08:45 基礎練習(マンドリンとギターに分かれ、それぞれ受講生全員レッスンを受けます)
09:00〜12:00 音楽理論(私たちは不参加でした。)
09:30〜17:30 個人レッスン(日本人は先生が途中で交代、2人の先生に見ていただけます)
12:00 昼食
13:00〜16:00アンサンブル練習(個人レッスンと並行して)
15:00 おやつ(毎日違うおいしいケーキと、コーヒーや紅茶をいただきます)
17:15〜18:30 オーケストラ(指揮の受講生による)
18:30 夕食
19:30〜21:00オーケストラ(指揮の先生による)
21:00 発表会(練習の成果を他の受講生に聴いてもらうコンサートです)
空き時間には、他の受講生のレッスンを見学したり、自分のレッスンの復習をしたりして過ごします。
会場ではTrekel社の楽譜販売もありました。 Steffen Trekel先生のお計らいで「どんな曲か弾いてから買いたい楽譜を決めていいよ」とのことでしたので、いくつか弾き比べたりもし
ました。
1日の終わりには、地下のビストロでビールを飲みながら、先生方や他の受講生たちと交流を深めます。私たちがドイツに行けばお会いできていたはずの越智先生がいらっしゃらないのは、今でも不思議な感じがします。
講習会の途中で、越智先生の親友Edwin氏が訪ねてきてくださいました。大変嬉しい再会です。最終日も大荷物の私たち駅まで車で送ってくださり、行き届いたサポートに感謝でいっぱいです。
ベネズエラからのリズム感抜群の参加者たちは、夜の練習が終わったあともビストロに楽器を持ち込んでずっと演奏していました。私たちもドイツの皆さんもノリノリで彼らの音楽を楽しみました。
私はドイツ語がわからず、英語もあまりおぼつかないのですが、どの先生方も根気よく丁寧に教えてくださいました。Johannes Tappert先生は、どうしても変な癖が抜けない私に教本を手配してくださり、「あなたはこの曲を練習するといいよ」と教えてくださいました。Stefan Jenzer 先生はフレージングについて教えてくださり、「あなたのギターの音色が好きだから、これからも続けてね」と励ましてくださいました。
ギターの基礎練習の担当はJohannes Tappert先生です。「基礎練習は大切だけど、やり過ぎて指や体を痛めてはいけない」という持論をお持ちの方で、短時間で効果的な練習の方法をいくつか教えてくださいました。普段会社勤めをしており、思うように練習時間が取れない私にとって、とても有意義なものでした。
最終日には、講習会での練習の成果をお披露目するコンサートがおこなわれます。
私たち日本人は、Mezzacapo作曲『Tolede』を演奏しました。メンバーは1stマンドリン/本田純子、2ndマンドリン/梅沢正春、マンドラ/児島絢子、ギター/岡村綾子のカルテットです。他、数名のソロやデュオ、歌もあり、オーケストラで3曲演奏し、2012年の講習会が終了しました。来年も、また再来年も参加したいと思わせる、とても充実した一週間でした。
最後になりましたが、今回、ツアーコンダクターとしてすべてを手配・お世話してくださった児嶋さん、本田さん、このような機会を与えてくださった片岡道子先生、何よりもドイツとの交流を導いてくださった故 越智敬先生に心より感謝申し上げます。
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★ 参加者 募集中!
2012年 6月20日(水) 参加申込みは締め切りました。
ヨーロッパ音楽の魅力を味わいたい
コンクールへ挑戦するためにもっとレベルアップしたい
日本と違うマンドリンの演奏スタイルを研究したい
日ごろと違う先生に教わってみたい
将来、演奏家・教師のプロを目指している
そんな皆さま参加してみませんか?
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申込み〆切: 2012年 4月30日(月)
申込み〆切: 2012年 6月20日(水)
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「オットワイラー・ギター&マンドリン セミナー」
◎講習会の日程 : 2012年7月28日(土)〜8月3日(金)
日本からの参加の場合
出発日が7月27日(金)、帰国日8月4日(土)になる可能性があります。
(羽田ーフランクフルト線就航に伴い検討中です)
◎場所 : 青少年音楽教育のためのランデスアカデミー
http://www.landesakademie-saar.de/
◎講習会参加費用 : 480ユーロ (講習費、宿泊費、一日3食分の食費、全て含む)
日本からの参加の場合このほかに
+往復の航空運賃
+フランクフルト空港から会場までの往復交通費
など (+20万円前後)が必要となります。
★出発・帰国日が前後した場合、その分の宿泊費、食費が上乗せされます。
現在、世界的に経済、ガソリン代の変動が激しくユーロの予測が難しいですので、
もう少し近づいてから詳しい計画をさせてください。
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◎セミナー責任者 : Stefan Jenzer
◎講師の先生方
マンドリン : Steffen Trekel , Juan-Carlos Munoz
ギ タ ー : Johannes Tappert , Stefan Jenzer
指揮・音楽理論 : Prof. Jörg Nonnweiler
◎ドイツ語でのご案内は http://bzvs.de/ の Kurse からご覧ください。
Ottweiler Gitarren- und Mandolinenseminar vom 28.07. bis 03.08.2012
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◎興味のある方、ご質問のある方は、
片岡マンドリン研究所の片岡、または本田(下記)までご連絡ください。
ホームページ http://www.kataoka-mandolin.jp/
メ イ ル kataoka@kataoka-mandolin.jp
◎2007年、2009年〜2011年に参加した時の様子が研究所の日記からご覧いただけます。
2007年8月 2日〜8月12日 http://kataoka-mandolin.jp/2007/08/post_173.html
2009年7月31日〜8月10日 http://kataoka-mandolin.jp/2009/08/post_16.html
2010年7月30日〜8月 8日 http://kataoka-mandolin.jp/2010/08/post_465.html
2011年7月22日〜7月31日 http://kataoka-mandolin.jp/2011/07/post_409.html
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◎ツアーコンダクター
児嶋 絢子 (ドイツ在住マンドリニスト)
本田 純子 (片岡マンドリン研究所)
連絡先 : junky427cello.ocn.ne.jp