Solo Mandolin-17、18 作曲:Yotaro SZK
2024年11月13日(水)
コロナ禍の2020年にスタートした無伴奏で楽しめる新曲
鈴木遥太郎さんから18曲目、続いて17曲目が届きました
★★ こちら→ 鈴木遥太郎さん無伴奏曲 1曲目からアクセスできます ★★
さあ! マンドリンを弾くことを楽しみましょう!
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片岡先生
お世話になっております!
無伴奏曲の17曲めが完成いたしました!
譜読みも含めて、今まででもっとも難しく、なおかつ僕がよく使うテクニックをふんだんに取り入れた曲になっております!
演奏時間は5分以内ですが、相当弾きごたえがあるのではないかと感じております。
タイトルは『MEDITATIONS』です。
ぼくの好きな本である、マルクス・アウレリウスの『自省録』の英題から取っています。
約1850年前、ローマ帝国の哲人皇帝が戦争の合間に書いた日記のようなもので、原題のギリシア語は「彼自身へのもの」を意味します。つまり、「自分のための記録」ですね。
内容は「どう生きるべきか」といった哲学的なテーマが多いのですが、個人的に魅力を感じるのは、「深そうでありながら、当たり前の現実的なこと」が書かれている点です。
たとえば、以下の文章。
「腋臭(わきが)のある人間に君は腹を立てるのか。息のくさい人間に腹を立てるのか。その人間がどうしたらいいというのだ。彼はそういう口を持っているのだ、またそういう腋を持っているのだ。そういうものからそういうものが発散するのは止むをえないことではないか」
すばらしいですね。誠実な、合理的な考え方だなあと思います。
現代人は「いやいや、エイトフォーがあるでしょ!」とか「ブレスケア飲みなさいよ!」とか言いたくなる人もいるかもしれませんが…。
タイトルにこの『MEDITATIONS』を選んだ理由は、「こんなに現実的なことが書いてある本で、原題も素朴なのに、英題がMEDITATIONS(瞑想)なのはおもしろい!」と感じたからです。
皇帝が、就寝前の瞑想のなかでの自分自身との対話を記録したものらしいので、意味的には「瞑想」で正しいわけですが、なんとなく「そんなフワっとした内容じゃないよなこの本…」という違和感がずっとありまして…。
その「MEDITATIONSという言葉からイメージされる神秘的な感じ」と、「実際の内容から感じる骨太な思想」のギャップを音楽にしてみるとこんな感じだろうか、と思ってこのタイトルにしました。
執拗に反復されるメロディ、わかりやすい順次進行のあいまあいまに、意味のよくわからない文が出てくる、みたいな…。
お楽しみいただけたら幸いです!
よろしくお願いいたします!
片岡先生
ご無沙汰ししております、鈴木遥太郎です!
無伴奏マンドリン曲の新作ができましたのでご案内いたします!
実は、17曲目がもうすぐ書き上がるのですが、書き上がらないうちに18曲目が完成してしまいました。
曲名は、『マンドリニストのための‘生活’』といいます。
ほんとうはこのタイトルで組曲にしようと考えていました。
マンドリニストが、ただふつうに生活している(きゅうりをトントンと刻んだり、手紙を書いたり、こたつでみかんを食べたり、みたいななんでもない)光景を、ひとつひとつ短い作品にしていって、
「生活ですから、どんな順番で弾いてもいいし、弾かない曲があってもいい、自由な組曲ですよ」という曲を作りたかったんです。これは、その組曲のアイデアスケッチになります。
ただ、なかなか書く時間が取れなかったのと、「片岡先生のこのシリーズをまずは20曲にしたい!」というのもあり、こちらに入れさせていただきました。
いつかそのシリーズを書くときは、(重複してしまいますが)この曲をなかに入れるかもしれません。
17曲目も今月中くらいには書き上がると思います!
よろしくおねがいします!