撥弦楽器のゆうべ ~唐華琵琶・Ensemble Testa Calda :中国 四川公演

2019年9月1日(日)

期間:2019年8月29(木)〜9月1日(日) 中華人民共和国 四川省 成都市  
〈指揮〉鷹羽弘晃  
〈中国琵琶〉唐華  
〈マンドリンアンサンブル〉アンサンブル テスタ カルド
 

  
 
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撥弦楽のゆうべ ~唐華琵琶・Ensemble Testa Calda
 
  
【日 時】
2019年8月30日(金)  開演 19:00 〈チラシの時間が変更になりました〉

【会 場】
方所成都店 (成都市锦江区中纱帽街八号成都远洋太古里M68-70号)

【出演】
指揮 : 鷹羽弘晃(第1部、第3部)
中国琵琶 : 唐華
マンドリンアンサンブル : アンサンブル テスタ カルド

【プログラム】 
第1部  Testa Calda ステージ
 指揮:鷹羽弘晃
  ・improvisso  ・・・Claudio Mandonico
  ・月の光   ・・・続木繁之
  ・Templari  ・・・Eduardo Angulo
 <アンコール>
  ・いのちの名前  ・・・久石譲

第2部  唐華琵琶ステージ
 中国琵琶独奏: 唐華〈タンファ〉Tang Fua
  ・霸王卸甲  ・・・作者不詳
  ・十面埋伏  ・・・作者不詳

第3部  唐華琵琶・Testa Calda 共演ステージ
 指揮:鷹羽弘晃
  ・結歌~むすびうた  ・・・鷹羽弘晃
  ・梁山伯与祝英台  ・・・何占豪、陳鋼 / 小穴雄一編曲
 <アンコール> 
  ・チャルダッシュ  ・・・Vittorio Monti
 
 
【テスタ カルド ステージメンバー】
1st Mandolin
  田島泰子  田村恭子  桜井至誠
2nd Mandolin
  佐々木真聡  本田純子
Mandola-Tenor
  石田政章  宮坂 環
Mandolon-Cello
  五十嵐伸光  刑部 歩
Guitar
  岡村綾子  都筑文子  宮坂文隆
 
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     ☆☆ 楽器紹介 ☆☆

   

   

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四川成都演奏会:岡村綾子記

「成都演奏会、アイデアはあるけど本当に実現するのかなぁ」
2018年ユーロフェスに参加したテスタメンバーから、タンファさんからこんなお話があったよ、と聞いたとき、正直半信半疑というか、実現するの難しいよね・・・?と感じたのが正直なところです。私自身も思うように動けなかったり、メンバーも多忙で、揃って練習するのも難しい・・・。pipaソロ&マンドリン合奏の曲を弾こう!となったものの、成都と東京は遠くて、何度も合わせるわけにいかないし・・・。

ふたを開けてみれば、タンファさんをはじめ、先方の方たちの素晴らしいおもてなしを受け、安心して楽しい3泊4日を過ごすことができました。
演奏は、タンファさんの素敵な演奏と、鷹羽先生の素晴らしいご指導のおかげで、今のテスタのベストを尽くせたのかなと思います。
翌日の観光も限られた時間ながら、成都の良いところをピックアップしてくださり、私たちの忘れられない思い出の一つになりました。
詳しいレポートは別の方にお任せしますね。

いろんな方たちにお礼を申し上げます。
海外からのゲストを招くのが実は初めてだったという(!)タンファさん。ご自身のソロもコンチェルトもあるのに、こんなにいろいろ考えてくださって、感謝してもしきれません・・・!
ご家族の皆様・・・旦那様のリンイェさん、私たちの食事をお店のチョイスからすべて考えてくださったそうです。そして息子さんのショウゲンくん、パンダ基地観光ではお世話になりました。細やかな気配りで、私たちに関わるすべてを手配・お世話してくださったタンファさんのお弟子さんと関係者のみなさま。聴きに来てくださった成都のみなさま。コンサートを成功に導いてくださった鷹羽先生。いつもながらエンジンがかかるのが遅いテスタをここまでご指導くださってありがとうございました。

中国語での曲紹介をメンバーが話すのは、すっごく良いアイデアでした♪ それと、桜井さんによるマンドリンってどんな楽器?の説明もとても良かったです。
そして何よりも、タンファさんとの繋がりを作ってくださった片岡先生。「尊敬する片岡先生のところの人たちだから、このツアーをやることを決めました」と、タンファさんが何度もおっしゃっていたのがとても印象に残っています。
本当にありがとうございました。
まだちょっと興奮していてなんだかまとまりが無くなってしまいましたが、いろんな方たちのお力で、このツアーが成功しました。
次回はもっと早くいろいろ決めましょうね♪ と、タンファさんからコメントをいただいております!2回目も叶うといいなと願っております。

2019年9月1日(日) 16:02 Ayako Okamura

   
 
 

四川成都演奏会:田村恭子記

8月30日(金)
演奏会当日、タンファさんのスタジオに椅子、譜面台をセッティングし、9時半から練習開始。共演する「梁山伯与祝英台」を中心に練習。

 

昼食後、演奏会場に移動し、ゲネプロ開始。リハーサル、唐華さんの演奏がどんどんアグレッシブになっていき、私たちも必死になってついていく感じでした。

19時からの本番。お客様は沢山入り、つたない中国語の曲紹介にも温かい拍手と笑いをくださいました。私たちの演奏は「必死」という感じで鷹羽先生のおっしゃるような「楽し気に」とはいきませんでしたが、唐華さんの演奏はとても情熱的で繊細で素敵でした。

この日、昼食には北京料理、サンドイッチの夕食、打ち上げは四川名物の火鍋、と中国の食も満喫し、感動と満足の一日でした。

唐華さんはもちろんのこと、唐華さんのお弟子さん方、さらにそのお弟子さんの仕事先の部下の方など、たくさんの方に本当にとてもお世話になりました。どうもありがとうございます。

8月31日(土)
昨日より、さらに朝早くから集合し、念願のパンダ基地に向かいました。運よく子供のパンダの飼育室を見学できたグループもあったようですし、木の上でお昼寝をしている姿やゆったりと笹をたべている姿がぬいぐるみのようでした。(全然動かないのでぬいぐるみにしか見えないパンダもいました)ガイドとして同行してくださった、唐華さんの息子さん、ありがとうございました。
昼食には伝統的な四川料理、さらにおいしいお茶をいただきました。
午後は武候祠(劉備元徳と諸葛亮孔明を祭る)に行き、200年ごろのお墓が現存していることに驚きました。
夜には川劇を観賞しました。三国志の名場面や悲恋物語だったようです。悲恋物語の主人公の二人が再開する場面の音楽が梁山伯与祝英台のメロディを思い出させて、またせつなさを一層感じました。
この日もパンダと四川の食と文化を満喫した一日でした。
最後にスタジオ民泊組はスタジオで唐華さんに桃をご馳走になり別れを惜しみました。
 
 

四川成都演奏会:刑部 歩記

8月29日(木)
・東京から成都へ
この日は、午後14時半に成田空港の第1ターミナルに集合しました。円 → 元に両替したり、長袖を忘れた人は急遽空港内で買い求めるなど、本当に最後の準備を済ませました。そして、早め早めにスーツケースを預け、楽器を預け、出国ゲートをくぐり、出発までそれぞれ飲んだり食べたりしていました。
予定の時刻より遅れたものの、無事飛行機は飛び立ち6時間ほどで成都へ。時差は-1時間。一日が少しだけ長くなりました。現地時間の23時位でしたが、唐華さんが成都空港まで迎えに来てくださっていました。
唐華さんが手配してきださったバスで一緒にシャングリラホテルと練習スタジオのあるウォーターフロントヘ、それぞれの宿泊先へと別れ明日の本番に備えてすぐに眠りました。

8月30日(金)
・演奏会本番と火鍋
この日は演奏会本番です。朝9時から練習が始まります。
でもその前に民泊施設の周りで食べ物を探しに散歩してみました。肉屋さんや現地のコンビニを見た後、揚げパンを買いました。

 

一通り練習をした後、お昼ご飯をすませ、いよいよ演奏する会場である本屋さん「方所」に移動しました。キレイで大きな本屋さんです。日本で言ったら蔦屋書店みたいな。音の響きを確認したり、コメントを中国語で発音する練習をしたりして、あっという間に本番です。テスタカルド単独ステージ、唐華さんの中国琵琶ステージ、共演ステージの順に進みます。桜井さんによる楽器紹介コーナーもありました。とても緊張しましたが、聴きに来ていただいたお客様達に暖かく静かに見守られ、言葉を使わず心が通じたように思いました。
打上げは、成都で人気の火鍋料理のお店に連れて行ってもらいました。激辛・小辛・無辛のタレに羊のホルモンや肉や野菜なんかをしゃぶしゃぶのようにつけて食べます。激辛は本当に辛いので、一旦ゴマ油に漬けてから口に入れます。辛いけど美味しい、美味しいけど辛い、でもついつい食べ進んじゃう。四川にいるのだなー、という味でした。

8月31日(土)
・パンダ基地と川劇
演奏会が終わり、この日は一日観光をしました。
まず朝一番にバスで成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地に行ってきました。パンダだらけのパンダ園です。人に慣れているのか、こちらが見ていてもあまり関心を示してくれません。自由に寝たり、餌を食べたりしています。
昼食は、街に戻って伝統的な四川料理のお店に連れていってもらいました。今回の旅で初めて回転するテーブルでの食事でした。大皿の辛くて美味しい料理が次々と運ばれてきて、全員で食べても食べきれません。その後、中国の緑茶を飲めるお店に行って心と体(胃)を落ち着けました。
一息着いた後は、三国志ゆかりの武将、劉備玄徳と諸葛亮孔明を祀る武候祠へ行ってきました。三国時代、成都周辺にあった蜀の国の武将をたくさん紹介していました。現地の若い人たちも大勢観光に来ていて、幅広い世代に人気があるのだなーと思いました。
観光の最後は、四川省成都の伝統劇、川劇を見に連れていってもらいました。この日の演目はエンターテイメント性が強く、ラップ、ロック、胡弓、火吹き、水芸、人形劇、軟体等色々なジャンルのものを詰め込んで楽しいショーになっていました。

9月1日(日)
・成都から東京へ
最終日は、朝6時半に集合して空港へ向かいました。少しバスが遅れてドキドキしましたが、何とか通常の荷物預けが出来ました。出国ゲートで一人一人唐華さんにお礼を言い、握手をし、ハグをして見送ってもらいました。帰りのフライトは順調で皆ぐっすり眠っていたので、あっと言う間に成田に着きました。

今回、現地に行くまでは中国が未知の国だったので、ちょっと不安を感じていました。でも全然心配するようなことは無くて、雄大な時間の中で、明るくエネルギッシュな成都の様子を知ることができました。同時にいつもの日本での生活を思い起こし、自分を見つめ直す良い機会となりました。