難しいところを乗り越えるのに、
1) 1小節ずつ区切って練習する。
または、小節の半分から次の小節の半分まで区切ったり、アフタクトの部分から次の小節の区切りまでとか、いろいろ試してみる。
2) いつも最初から練習でなく、難しい部分の最後尾から区切って練習し、できたらその前の部分を足していく方法をとるといいですよ。
いつも前からやっているよりも効率がいいように思います。
3) リズムを変えてやってみる。
付点にしてみたり、逆付点にしてみたり、3連符にしてみたり、試してください。
4) 声を出して歌ってみる。これが一番重要かもしれないね。
(2008年 2月 5日の日記より)
やはり呼吸がとても大事なのです。
音楽も、口で声で言葉で表現しないと指もしっかり動いてこないこと、右手の動きも鈍くなる事などです。
そして曲全体をどんな呼吸のし方で表現するか?ちゃんと決めて、
朗読するように語る練習をすると、弾いた時に呼吸と指とリズム感が一体化するのかもしれませんね。
やっぱりソルフェージュが大事なのです。
ソルフェージュ:楽譜を歌ったり、演奏、あるいは頭の中で表現(イメージ)すること。
(2004年 5月 5日の日記より)
どんなに難しい、音がいっぱいあるところでも、もともとのリズムが崩れるとだめだということ。
今、何拍子の何拍目を弾いているのか?
ゆっくりと確認しながら練習することの大切さを感じました。
曲想、音楽作りの前に、はっきり、ゆっくり、正しいリズム、で練習をしよう!
(2004年 8月25日の日記より)
やっぱりリズムが大事です。
どうしてもできないところを、皆に日頃言っていることを思い出して、リズムを大きく取って早弾き練習したらちょっと違いました。
皆も試してみてください。メトロノームも大事でした。
(2004年10月14日の日記より)
細かい音の練習は、しっかり大きな音で練習したほうがいいですね。
それと、いつも小節単位で練習するけれど、たまには小節の半分から次の小節の半分まで
という練習・・・これってすごく大変だけど実力アップにつながりました。
必ず体の動き(リズム)にあわせてね。
(2004年10月16日の日記より)
ダウンビート[downbeat]とアフタービート[after-beat]のこと
ダウンビートとは強拍のことで、指揮をする場合、指揮棒の下降動作で示されるのでdownbeatと言うのです。
というわけだからアフタービートは弱拍&偶数拍のことです。
現在では偶数拍を強調して演奏する感覚を意味するのです。ジャズ、ロックなどはほとんどアフタービートですよね。
自分で演奏するときにこれをきちんと体で感じて演奏しないとダメですよね。
指揮棒が降りる部分か上がる部分か? よく考えて体で表現して練習してください。
これが出来ていないと聴いていて、なんだか「ハクハク」してしまうし、息が詰まってくるのよね。
苦しい演奏は、弾いていても聴いていても楽しくないものね・・・
(2004年10月19日の日記より)
「ワルツって踊っているとき絶対カカトをつかないのよね!」という話をしました。
もう一つ、「1,2,3拍は全部同じ長さでもないのよね。」こんなことをレッスンで話ました。
メヌエット、マズルカ、ガボット、サラバンダ、いろいろあるけど、み〜〜〜んな踊りの曲だし
それぞれにニュアンスが違うし、強拍の部分が違っていて全然違うものが表現されるのですね。
マードレの練習でもサラバンダのことが問題になりました。
本当に分かるには、ステップを練習する以外に無いかもしれませんね。
取りあえずはいろんな曲を聴いてそれぞれのリズムの特徴をとらえると良いですね。
ショパンのピアノ曲、バロック音楽(ギターやリュート)などの音楽を沢山聴きましょう。
(2003年 4月14日の日記より)
バロック舞曲について・・・
宮廷舞踏会では国王が中心に、以下身分の高い貴族から席を与えられ、音楽家は一番下位に位置していたそうです。
次々に踊る貴族達には、優雅さや知性、気品が常に問われていたようです。
ダンス一曲が2〜3分とはいえ、
貴族の素養として12種類の振り付けは常に憶えていて、直ぐに踊れるようにしておかなければならなかったそうです。
ルイ14世の頃、まず国王のカップルがクーラントを踊られたんだって。明日はクーラントの特長を書きます。
(2004年 2月29日の日記より)
クーラントは決して華やかなダンスではありませんが、
威厳を感じさせるとともに、知的なステップの組み合わせは、まさしく国王に相応しいものといわれていました。
走るような、滑るようなステップを特徴とし、
2分の3拍子か4分の6拍子で、この二つの拍子を移動する複雑なリズムが特徴だったようです。(板垣登喜雄さんはおっしゃっています。)
文章での説明はなかなか難しいです。王様の踊りだという事覚えておくといいですね。
(2004年 3月 1日の日記より)
もう一度クーラント(クラント)について
クーラントにはフランス風とイタリア風とがあり、イタリア風のものは速い3拍子でコレンテといいます。
フランス風のものは2分の3拍子、4分の6拍子で、
しばしば二つの拍子を移動する複雑なリズムを特徴とし、走るような、滑るような舞曲です。
このほかに、ジグ[gigue](仏)ジーグと書かれている場合もありますがジグの方が近いでしょう。
このダンスはイギリスで生まれ、主にフランスやイタリアで発展した速いテンポの軽快な舞曲ですが
船員や民衆が一つのヴァイオリン(ポシェットヴァイオリン)を伴奏にして踊った舞踏から発達したものです。
(2004年 3月 5日の日記より)