ホールや劇場の空間のなかで、ステージ(オーケストラ・ピット)以外の場所で演奏して特殊な効果をあげるように指示された別の楽団のこと。
最も多いのは、オペラの舞台で衣裳も着けてお話の中の楽団としてステージ上で演奏するものですが、交響的作品にも時々「舞台裏での演奏」とか「客席バルコニーでの演奏」など指定されているものがあります。
私自身もオペラ「メリーウィドゥ」やロイヤルバレー団の講演の中でバンダの役をやった事などいろいろ経験しました。
弾くのはちょっとでも、練習、衣裳、メイクと全部出演者&オーケストラと一緒なので
とても大変なのですが「結構楽しかったな〜〜!」と思い出しています。
(2004年 5月11日の日記より)
バロック[baroque](仏)(英)[barocco](伊)
ポルトガル語の「いびつな真珠」という意味の言葉からきている。
音楽史の17世紀初頭から18世紀半ばまでの時代区分としてこの名前を使われるようになったのは、
20世紀になってからです。時代的には、ルネッサンスとロココの間にある。
共通するのは、通奏低音が使われている事である。
この言葉の意味に比喩的に:誇張された、異様な、奇妙な、なんて意味もあるそうです。
バロック様式の先駆者であるFederigo Barocci(1528-1612)に由来しているのだろう。とも書いてありました。
通奏低音:thorough-bass,figured bass(英) Generalbass,bezifferter Bass(独) basso continuo(伊)
bass continue,bass chiffre(仏)
バロック時代にヨーロッパで盛んに行われた記譜法で、和声音楽を前提としている。
鍵盤楽器奏者が書かれた低音とその下に書かれた数字を手がかりに和音を補いながら伴奏をする方法と低音声部
のこと。独奏パートが休んでも低音は楽曲を一貫して奏することから通奏低音の名がついたんだって。
(2004年 4月14日の日記より)
奇想曲:イタリア語で「気まぐれ」の意味。19世紀ロマン派の作曲家によって書かれた自由で気まぐれ、軽快な器楽曲の名称。
17世紀には自由な初期のフーガの1つをさす。
マンドリンの曲には多いですね。
スペイン奇想曲(ムニエル)、ジプシー奇想曲(マルチェリ)、などとても楽しい曲で皆も好きですよね。
生真面目でなく、気の向くままに遊び心をもって演奏しないとつまんな〜い曲になってしまうのです。
(2004年 5月25日の日記より)
音楽の終結部のことです。
今日レッスンしていて「コーダってどういう意味ですか?」と聞かれて、「終りに向かって
いく部分のことよ。」って言ったら、「言葉の意味?」
codaってイタリア語で「しっぽ」「末端」「最後尾」とかって意味なんですって。
(2004年 4月13日の日記より)
今日はなんとなくイタリア語の辞書を広げて「crescendo」の語源は何だろう?と調べていたら
「crescere」だということがわかりました。
成長する。草木が育つ。声や勢いが増大する。大きくする。増やす。
ということだそうです。
(2004年 9月27日の日記より)
最初に戻る、最初から。
[da]は 〜へ、〜から、〜で、〜風に、
[capo](人や動物)の頭、先端、頭脳、首領、なんて意味だそうです。
語源を探ってみると面白いですね。ちなみにセーニョ[segno]は印、
記号、って意味だそうです。フランス語[signe]、英語[sign]と同語源
なのだそうです。
(2004年 4月13日の日記より)
長・短調での主音、属音(v度)、下属音(iv度)の3つの主要音度、およびこのそれぞれを根音
として3度を三つ重ねた主和音、属和音、下属和音の三和音をさす。これらは主音を中心にサブドミナントは
5度下、ドミナントは5度上という、5度近親関係を形成する。
ハ長調だとドの5度下ということはファでしょう? だからファ・ラ・ドで下属和音・サブドミナント
5度上ということはソだからソ・シ・レということで属和音・ドミナントになるのよね。
私の小学校の頃は、この和音でお辞儀をしていました。じゃーん、じゃーーん、ジャ‐ン、とピアノにあわせて
気を付け!オジギ!気を付け! 「気を付け、礼」なんて今は言わないでしょう?
今は何て言うのかしらね。
(2004年 4月 7日の日記より)
旋律的・和声的基礎となる二種類の音階、もしくは施法。正確には短調は3種類ある、長調は主音上に長3度がある。
(ハ長調だとド・ミで半音がないでしょう。)、短調だと主音上に短3度(イ短調だとラ・ドで半音がはいっている。)
長調は明るく快活、短調は暗くて悲痛ということに、全てを還元してしまうのは不可能だ。図式としては、これほど
単純なシステムがこれほど支配力を持った秘密は、種々の和音進行と、多彩な転調の魅力にある。
平行調や近親調への予期された移行、あるいは一気に遠隔調へシフトする意外性〜〜〜これこそ調性音楽が尽きない
喜びを与えてくれる源泉なのだ。
こんなこと考えて作曲者の意図を想像するとなんだか面白そうですね。
(2004年 4月 9日の日記より)
マンドリンで二音を一緒にひく事をデュオ(duo)、三音をひく事をトリオ(trio)、四音ひく事
をクワルト(quarto)と呼びます。
でも一般的に、2音、3音、4音が和音として一緒にひかれる全ての作品を「デュオ形式」といっています。
自分でトレモロをしながら伴奏をピッキングでいれたり、左手の指でひいたり、また4つの弦を全部和音でひいたり、二つの音を和音でひいたりする事です。
まるで二人で弾いているように聞こえる事からこう呼ばれるのかしらね。
これはマンドリン独特の演奏方法なのでせっかくやり始めたらここまで練習してくださいね。
オデルの四巻に出ています。
(2004年 5月27日の日記より)
強弱法。一般に強弱の対照(ff,f,mf,mp,p,pp)と、音の強さの増・減。
音の漸増漸減が重視されるようになったのは、18世紀になってからである。
クレッシェンド・デクレッシェンドの記号もラモーによって考案されたのだそうです。
デュナーミクの大きい方向に対しての能力のあるオーケストラは比較的多いが、
PP,PPPの方向の音楽において説得力を持つオーケストラはごく少数である。
と書いてあります。この両方を兼ね備えた傑出した指揮者に、カラヤン、バーンスタイン、などが挙げられるそうです。
(2004年 3月31日の日記より)