片岡マンドリン研究所
日記

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2010年12月09日  ハーモニックス[1]

ハーモニックス
Harmonics
Frageolet tones

まず、開放絃による左手のハーモニックスです。

楽譜は12フレットよりヘッドに向かっているのとブリッジ寄りに向かっているのと分けて書いてあります。

harmonics-a.jpg

この楽譜の上の段に書いてある音は実際に出てくる音です。
下の段は絃のそのフレットの部分に軽く左手の指を触れて右手のピックでしっかり音を出します。
下段の上に書いてある数字は指の番号です。
下に書いてある番号はフレットの番号です。
この方法は右手のピックを持っている以外の指(中指or人差し指)で触れても出来ます。

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harmonics-b.jpg

次に上記楽譜の下の段、左手の人差し指で四分音符で書かれた音を押さえ、同時に小指でひし形音符に書かれた音のフレットに軽く触れ(完全4度上)、右手のピックでしっかり弾きます。
上段に書かれた音が実際に聞こえる音です。
2オクターブ上ということになります。

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harmonics-c.jpg

今度は完全5度上を左手の小指で軽く触れて演奏すると、上の段のように、人差し指で押さえていた音の1オクターブ上の5度上の音が出ます。

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harmonics-d.jpg

この音階は、左手の開放絃によるものと人工的(4度)人差し指と小指で作ったものを組み合わせて作りだしたものです。

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左手ハーモニックスの記譜法ですが、
上の段は左手の指が置かれる場所をひし形音符で示しています。

harmonics-e.jpg

こちらは実際に響く音を音符で示しています。

harmonics-f.jpg

というわけで、これを弾くには先のどうすればどの音が出るか覚えていないと出来ないということです。
表にして覚えておくといいですが、マンドリンでは非常に出にくいことが多く動きの激しい曲の場合は右手のハーモニックスを使うことが多いです。

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右手のハーモニックス
一番一般的に使われ、綺麗な音が出ます。
右手のピックを持っていない中指が使われますが、持ち替えて中指と親指でピックを持って人差し指を伸ばしてもOKです。ですが、すぐに普通の奏法に移る時のためにも中指使用をお勧めします。
左手で押さえたオクターブ上のフレットに中指を軽く触れてピックで弾きます。

harmonics-g.jpg

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明日はその奏法についてのアドバイスを書いてみたいと思います。