片岡マンドリン研究所
日記

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2009年10月20日  思いがけないマンドリンの思い出

今日もいい天気、ちょっと蒸し暑く感じるほどでした。

レッスンに見えた方とのお話
その方は、お年寄りとの会話、お話し相手の仕方を習っているのだそうです。
とっても難しいんだって。 そんなお話の中で、私が自分の母との経験から・・・
お年寄りって 「お話しするのも面倒くさい!」 と思っている方もいるから、無理に問いかけてもだめかもね・・・・
お相手の方が、人が話すのを聴いているだけが楽しければ、自分の楽しかったことを話してあげてもいいんじゃないの?
楽しい話を聞いていると 「ニコッ!」 っと笑ってくれることがあるわよ。そんな時とっても嬉しくなるのよね!
ご本人があなたとの時間を温かく豊に過ごせるように考えてあげたらいいのではないかな~~・・

余計な話(急に思い出しました。)
私の母のことです。
もう痴呆が始まっていて、ウツに近く無表情になっているとき、なんとか楽しくなる方法はないか?
考えているうちに思いついて
「マンドリン弾いてみる?」
面倒くさそうに 「マンドリンやってみるの~~?」 と答えた母
「ほら!これがラだよ」 ピックを持ってはじいてみました。 「ラ~~~」
「ほら!ここを人差し指で押さえるとシだよ」 私と一緒に押さえて 「シ~~~」
そこで私の子供たちを呼んで、
「これから、おばあちゃんがサクラを弾くから音がでたら さ~く~ら~~ と歌ってあげて! できたら拍手喝采してね!」 とお願いしました。
たった1回だけでしたが 「さーくーら~~、さーくーら~~」 音が出ました。
「おばあちゃん、すっご~~い!」 パチパチパチ・・・・・
孫たちの拍手に久しぶりに母がニッコリしてくれました。 いま思い出しても嬉しく胸が熱くなってきます。