片岡マンドリン研究所
日記

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2009年10月19日  コンクールを思い返して・・・

コンクールに思うこと
望月君が第1位になりこんなに嬉しいことはないのですが、そこに至るまでにいろんな事があり、いろんなたくさんの方々の力があったな! と思っています。

私が受けたコンクールは、40年前「日本のマンドリン独奏を盛んにしなければマンドリンの将来がない!」と岐阜の伊東尚生先生が私費を投じて第1回日本マンドリン独奏コンクールを開催してくださいました。
そしてこの私を日本で初めての独奏コンクール第1位としてこの世に送り出していただきました。
「この恩返しには未来の独奏家を育てていくことにある。」とず~~っと思い続けています。地道に演奏活動をしながらマンドリン独奏に興味をいだいてくれる若者をたくさん増やしたいと思っていました。少しずつですが増えていくとは言うものの、学生のマンクラの若者は、あまり振り向いてくれず何とかしたい!
そんなとき私のもとに来てくれたのが桜井至誠くんです。まだ高校生だった彼が一生懸命マンドリン独奏に取り組み、その演奏を機会あるごとにクラブの活動の中で後輩たちに聴かせてくれたのです。その演奏を聴いて独奏の魅力にはまっていった一人が望月豪くんです。
そして、彼はコツコツと何年もかかり、いろいろな経験を重ねて今回の結果につながりました。勢いのままに、何も分からないままに勝ち得たものとは違い、周りの人達も本人も納得の演奏ができ、全員に認められての結果であったことがとてもうれしかったです。それと同時にマンドリン独奏の種を蒔いてくれた桜井至誠氏のこれまでの努力に心から感謝したいと思います。そしてこれからも、今度は望月豪氏の演奏を聴いて、またもっと独奏に興味を持つ若者が増えることを願っています。
このような国際的な独奏コンクールを開催してくださっている、特定非営利活動法人アルテマンドリニスティカの皆様、代表井上泰信氏に心より感謝申し上げます。