昨日の松下さんのところの発表会で聞いたカラーチェ:ロンドの音が私の思っているのと違うのでいろいろ調べてみました。
いろんな楽譜があることがわかりました。
まずは、正しいと思われる楽譜がみつかりました。これが、カラーチェ本人が演奏している楽譜のようです。
この楽譜の1段目の最後の2小節が違う楽譜が多いです。
2段目の E、Fis、G、(オクターブ上がって)e,fis,g もある楽譜では E,Fis,G、Cis,D,E になっているものもあります。
タイトルの部分と出版社の部分をコピーしてみました。
出版社はIL plettoro ed Milano と書いてあり、タイトルには eGiuseppe Cangiano と但し書きがあります。
違う譜面は、日本の昔の十字屋さんが出したものです。
イル・プレットロ社のが一番最初に出版されたのではないでしょうか?
カラーチェ自身の演奏もこの楽譜の通り演奏しています。
こんな風にいろいろ出版されるたびに変わってしまってそのままミステイクが正しくなってしまうことが多々ありますね。
先日のコンクールでの課題曲「アンダンテと変奏曲」ベートーヴェンの楽譜も16部音符の部分とアーティキュレーションについても、楽譜によってマチマチで、本来は「16分音符のほうがミステイクで8分音符」が正しいのでは?
という話がこの夏ドイツでの講習会で話題になりました。