片岡マンドリン研究所
日記

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2008年06月04日  弦の張り方、再掲載

先日の日曜日のリハーサルでの様子で、失敗した人、上がらなかった人、めちゃめちゃ上がっちゃった人、いろいろですが、その経験が踏み台になって、皆一生懸命練習しているみたいです。
皆のマンドリンがとても良く鳴っています。
それだけ、丁寧に一音一音響かせようとするからではないでしょうか?
上手い下手でなくって、その人の熱意にマンドリンが一生懸命こたえているような気がします。

今日も絃のつけ方で数人に説明しました。前にも書きましたが、2006,08,07に書いた説明をもう一度載せます。とにかくまきついている部分にたるみがないようにしてください。

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1)テールピースの止め具に弦を止めてからヘッドの部分の弦を通すシャフト(弦巻き)の穴に弦を通す。
2)図(1)のようにシャフトの回る向きの反対側にまわして、元の弦の下をくぐらせる。
3)図(2)シャフトの周りにたるみが出来ないように両方からきちんと引っ張る。
4)弦を巻く前の長さはシャフト周りに3重ぐらい回るように想定して長さを決める。
  巻くときはネック側の絃を強く引っ張りながらゆっくりペグをまわしていって締める。
5)きちんと張れたら、ネックやサウンドホールの部分で弦を良く引っ張って伸ばしておく。
6)シャフトの穴に接する部分は必ず糸がまきついているところ、巻き線の場合は巻きが柔らかい部分があたるようにする。
7)上部で余った弦は、ピンピンして刺さったり、お互いに触れ合って余計な共鳴音を作り出したりするので必ずきること。
  その際、あまり短く切りすぎると抜けてくる可能性があるので2センチぐらいで切り、先は危ないので曲げておくこと。
8)シャフトが反対回りの場合は全てを反対向きにする。

ああ実際に取り替えるところを見せてあげれば簡単なのに字や絵で説明するのってとても難しいですね。
ビデオにでも撮っておくといいのかな?

日記の写真

このシャフトの部分にたるみがあると、後からドンドン下がってきて調弦が落ち着きませんので先端とネック側両方を「ギュッ!」と引っ張ってネジを巻いていってください。
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皆さん上手に絃を替えてくださいね。調弦の狂いの90%は弦の張り方にあります。
解らなかったら、お教室で聞いてください。