片岡マンドリン研究所
日記

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2007年12月10日  ダウン&アップ

今日はマードレの練習日でした。
前回の演奏会の後、少し考えた結果、とりあえず発表会まで、先生組(四重奏)とダブルクワルテット組みに別れて練習してみよう・・・ということになりました。
お互いの意識向上、技術向上を目指しています。今日はその初練習日です。
先生組の新グループ4人は、技術的にも難しい、内容のある自分達でやってみたい曲を遠慮なく選んで挑戦してみることになりました。
マードレ組みは、皆が活躍できる、適度な難易度の曲で全員が一音残らず出せるように練習してみました。何となくくっ付いて弾いていたメンバーですが、今日は頑張りました。
それぞれに発表会で演奏するつもりです。お互いに頑張ろう!

ダウン&アップ:ピッキングの話
私がコンクール優勝した頃、
ダウンとアップは均等でなければいけない!という議論が大変熱心にされていました。
という訳で、私の演奏に対してもいろいろ批判されたものです。

そんな考えから、その当時のドイツでは、ピッキングはほとんどアップを使わない、どんなに早くてもダウンで演奏していました。現実にベーレント指揮で演奏したときはどんなに早くてもオールダウンで必死で演奏した記憶があります。それは、とても正確でよいのですが、手首が固くなってしまって美しいトレモロなんて突然には出来ませんでした。

私は批判されながらも、均等にも弾くし、逆にわざと特徴を生かして演奏したり、比留間先生にも、鈴木静一先生にも反抗していたように思います。
その当時から、どっちもすれば良いじゃないの! という考えでした。しかも人間の身体の仕組みから打つおろす動作とピックをアップする動作はまったく同じ音には出来るわけがない!と思っていたのです。

さっきショパンの考えのビデオを見ていたら、ショパンという人は、指の全部の特徴を生かした指使いの指定がある、彼の考えは、全部の指を均等に扱うのではなく、弱い音、強い音、ニュアンスの使い分けを指使いでもしているのだそうです。

演奏は形ではなく、出てきた音にどれだけ自分の思いがこめられるか?にありますよね。
最近の新譜を見ていると、ダウン&アップ、弾く位置、ピックの種類、楽器の特徴を良く生かした作曲がされるようになって表現が豊かになったように思います。
この続きはまた次回・・・・・・