片岡マンドリン研究所
日記

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2007年04月23日  稲垣 聡ピアノリサイタル

今日は夜のレッスンの方にご協力いただいて、稲垣聡さんのピアノリサイタルを聴きに行ってきました。
プログラムは

1部
ピアノソナタ ニ長調K576:W.A.モーツアルト
ピアノソナタ第3番ロ短調 Op.58:F.Fショパン

2部
C.A.ドビュッシー
前奏曲集 第1集より 5.アナカプリの丘
             10.沈める寺
前奏曲集 第2集より 3.ヴィーノの門
             12.花火
O.メシアン
15.幼子イエスの口づけ
20.愛の教会のまなざし
アンコールにリストの愛の夢3番が演奏されました。

稲垣さんは以前、都筑道子さんのコントラバス演奏を話音倶楽部でお願いしたときピアノ伴奏してくださった方で、道子さんのCDのピアノも演奏されている方です。
前半モーツアルト&ショパンはとても真面目な演奏で、和音の移り変わりやメロディーの流れや受け渡しがとてもはっきりと目に浮かんでくる、温かくて思いやりのある演奏に聞こえました。
後半ドビュッシーはきっととてもお好きなジャンルなのかな?
引き込まれました、聴きながらピアノの音であることを忘れて絵を見ているような気持ちになりました。

最後のメシアンの曲、聞きながら「私には良く分からないけど、幼子イエスに注ぐまなざし」にしては激しくて凄みのある曲でした。この曲だけを、別にして順を経て聴きたかった感じがしました。そうしたらきっと、もっともっと、メシアンの書いた意味、そして稲垣さんの伝えたかったことがつかめたかもしれませんね。
その後のアンコールは、リストの愛の夢だったのですが、私の頭(体)の中は最後のメシアンの曲のままだったので受け入れるのに難しいものがありました。

世の中には、自分も人も大切にして音楽に取り組んでいる方が、いっぱいいっぱいいるのですね。
帰り道、音楽の名残がとても気持ちよく、一緒に行った睦雄と松下の3人でお食事をして幸せな気持ちで帰宅しました。