片岡マンドリン研究所: 第53回話音倶楽部

2010年03月13日第53回話音倶楽部

午後４時開演

出演：ユニット☆きょうはいい日
　　　　　　　小川和隆（十絃ギター）
　　　　　　　南久松真奈（話フォーマンス）
　　　　　　　戸川藍山（尺八）
　　第53回話音倶楽部9 　　第53回話音倶楽部3 　　第53回話音倶楽部8

２０１０年の話音倶楽部、最初のゲストは、ユニット☆きょうはいい日。
結成後初めての３人でのご出演とのことでした。

メンバーは、十絃ギターの小川和隆先生。
２００９年８月特別企画でマンドリン四重奏公開講座の講師をしていただきました。
話フォーマンスは奥様の南久松真奈さん。　尺八は戸川藍山さんです。

ちょっと不思議な組み合わせです。
スタジオに集まって来られるお客様方も
和服姿の奥様達あり、年齢層も幅広くいつもと違う感じでした。

１曲目【ぼちぼちいこか（･･･吉田剛士）】
マンドリン＆ポルトガルギターの曲が尺八＆十絃ギターで始まると、
その新鮮さにすーっとステージに吸い込まれていきました。

尺八は穴が５つしかないので、洋楽を奏でるのはとても難しいそうですが、
藍山さんは唇や穴にあてる指を微妙に調節して音を匠に出していらっしゃいました。
一尺八寸、一尺六寸、二尺四寸の３本を持ってこられていたのは、
キーによって使い分けるのだそうです。
【峰の月】【春の海】は太い尺八の音色に「和」の世界が広がりました。

ネック巾の広い十絃ギターはあまり見る機会がないと思いますが、
７・８・９・１０の絃は共鳴用でほとんど弾くことはないのだそうです。
小川先生が実際に弾いてみてくださり、会場は「納得！」でした。

十絃ギター・尺八に真奈さんの魅力的な声が加わると、世界はパーっと明るくなります。

歌うのではなく、本の読み聞かせをしているような、紙芝居をしているような話フォーマンスです。
素敵な衣装・振り付けも楽しむことができました。
スタジオが狭いので思いっきり動いたところが見られなかったのは少し残念でした。
人の声の持つ情景や感情を伝える力に改めて感動しました。

すべてのプログラムが終わって、とてもほのぼのとした気持ちになれました。
不思議な組み合わせの「きょうはいい日」の皆様ご出演ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（田久保　記）

　　第53回話音倶楽部1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第53回話音倶楽部2
　　第53回話音倶楽部4

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〜ご感想をいただきました　
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「ぼちぼちいこか」
１曲目のタイトルそのままに、ゆったりとした雰囲気で始まったプログラムは、
土曜日の午後をリラックスさせてくれる、とても心地よい一時となりました。

十絃ギター、尺八、話フォーマンス（語り、朗読など）によるユニットは、
ほとんどの聴き手にとって初めての体験だったと思いますが、時にシリアスに、時にはコミカルに、
様々な作曲者の曲を楽しむ事ができ、本当にあっという間の演奏会でした。

特にヴィラ=ロボスの「花を分ける」と「アリア〜ブラジル風バッハ第５番」では、
十絃ギターの響きと尺八の哀愁ある音色の組み合わせが、曲調にとても合っていました。
どちらの曲もフルートとギターで演奏される事はありますが、
尺八とギターの演奏から生まれる独特の色彩は、
その世界観をより色濃いものとして、想像力をかきたてられる思いでした。

楽器の紹介では聴き手から質問が飛び出すなど、終始アットホームな雰囲気に包まれ、
話フォーマンスの南久松真奈さんは登場の度に衣装を変えるなど、
演奏以外の部分でも楽しませて頂きました。

この３人のユニット「きょうはいい日」としての演奏会は、今回が初めてという事です。
これからの活躍を楽しみにしています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岩下光宏

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岩下さん、ご感想ありがとうございました　
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　第53回話音倶楽部7 　　第53回話音倶楽部6