午後4時開演
出 演: 片岡道子(マンドリン)
続木繁之(ギター)〜友情出演
松下やよい(マンドリン)
田久保真貴子(マンドリン)
仲谷 桂(マンドリン)
小林夏子(ピアノ)
今回で話音倶楽部は第48回目となります。
毎年12月は恒例の実行委員会メンバーによる演奏会ですが、今回は実行委員が代わってから初めての回です。
新しく実行委員になった方たちは、研究所の発表会やアンサンブルでの演奏は何度も拝見させていただいていますが、話を交えての演奏会の出演経験はそれほどでも無く、普段の演奏会とはまた違った緊張をされているようでした。
仲谷さんは、片岡先生とのマンドリン二重奏でW.ギロック作曲の小品から「森のざわめき」「冬の風景」「音も無く降る雪」「人魚の歌」です。
仲谷さんが小さい頃に習っていたピアノ教本の曲で、とても思い入れのあるものとのお話がありました。一曲一曲は短く、素直に風景を映し出すような曲でした。きっとギロックさんは温かいお人柄なのでしょうね。
Ⅰ部最後の曲は、W.ホフマン作曲「5つのインベンション」よりPresto、Adagio、Allegroです。
本来は題名通りに5つの楽章の曲ですが、今回は3楽章まで。片岡先生、松下さんのマンドリンとピアノに小林夏子さんが加わります。
ここで、マンドリン:片岡先生・松下さん、ピアノ:夏子さんの3人組のアンサンブル、「トレフィオーリ」の説明がありました。トレは数字の「3(みっつの)」、フィオーリは「花」という意味で、「3人で演奏するならこの名前が良いでしょう」とドイツ在住の越智先生が命名してくださったそうです。
躍動感がある曲で、ピアノとマンドリンの掛け合い部分も楽しく活き活きとした曲でした。2009年2月に行われる演奏会では全楽章演奏されるようです。よりエキサイティングになるだろうととても楽しみです。
休憩時間には毎回恒例の、ワインとクラッカーの時間です。
会場の皆様に実行委員とお手伝い係りさんが手渡していきます。
ここで曲の感想等も少しお話が出来たりします。
会場の雰囲気もやや熱くなり、奏者も少し緊張がほぐれている様子でした。
Ⅱ部最初の曲はJ.S.バッハのソナタハ短調です。片岡先生、松下さんの2台のマンドリンに今度はギターが加わります。いつも研究所の発表会ではお世話になっている続木先生が友情出演してくださいました。
原曲はフルートとヴァイオリンと通奏低音の編成ですが、今回続木先生がマンドリン2台とギター用に編曲したものだそうで、もともと演奏会用ではなく3人で行っていたバッハ勉強会で練習してきていたものを、機会を見つけて勉強の成果を発表する意味で今回のプログラムに加えられたというお話がありました。
演奏はLargo、Allegro、Andante、Allegroの順で、風景を思い浮かべるようなものではなく、ロマンチックなメロディでもなく、シンプルな四角い感じのする曲でした。Ⅰ部の曲と比べると曲も少し長めで、会場の皆さんの方も少し肩に力が入ったかもしれませんね。
Ⅱ部の後半ではジングルベルや赤鼻のトナカイ、星に願いをなどの童謡メドレーでの演奏会の締めくくりです。「さっきは緊張させちゃったので」とのことで会場の皆さんと一緒に歌詞を歌いながらの演奏でした。マンドリン2台とピアノに飛び入りでお手伝い係りさんがパーカッションに加わり、とてもとても暖かい雰囲気での演奏になりました。聴く人と演奏する人が一体になって楽しむ話音倶楽部ならではの暖かさでした。
アンコールに実行委員総出演で、続木先生作曲の「月の光」を先生と一緒の演奏でした。
これからも色々な人の想いが間近に感じられる場で、暖かな雰囲気での演奏会になると思います。実行委員の皆さんお疲れ様でした! (刑部歩 記)
レポートありがとうございました
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〜 ご感想をいただきました
話音倶楽部、いつも楽しみにさせて頂いております。
今回は実行委員会の新メンバーの方々の演奏会でした。
マンドリン2台、3台の演奏、ピアノの曲をマンドリンとマンドラで演奏、
マンドリン2台とギターでバッハのソナタ ・ハ短調の演奏を聴かせていただきました。
マンドリンの楽器の音色と、とくにトレモノの音色にうっとり致しました。
バッハは聞き応えがありました。
マンドリンとピアノの伴奏でクリスマスソングを歌ったり心温まるひとときでした。
ありがとうございました。
話音倶楽部でいろいろな音楽家の演奏を間近で聴き楽しいお話を聞いたり、直接 接することが出来いつも嬉しく思っております。これからも楽しみにしております。
稲垣京子(松下マンドリン教室所属)
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稲垣さん、ご感想ありがとうございました
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〜〜 出演者から 〜〜
■松下やよい
今年最後の実行委員によるコンサートが無事終わりました。
一年を通して、どんなに多くの方々に支えられているかと思うと感謝の気持ちで一杯です。
出演してくださった演奏家の皆様、お忙しい中お越しくださったお客様、有り難うございました。これからも、出演者の皆様には気持ちよく演奏して頂ける様、お客様には楽しいひと時を過ごしていただけるよう、努力してまいります。
私自身、話音倶楽部立ち上げからお手伝いをさせていただき、回を重ねるごとに、いろいろな勉強をしていることに気づきます。マンドリンはもちろんですが、それ以外の分野で活躍なさっていらっしゃる演奏家の皆様の音楽を肌で感じ、熱い思いを伺い、後の打ち上げでは、また違った素のお姿を拝見し、そしてお越しくださったお客様とのおしゃべりの中で多くのことを知りました。いま、楽器を弾くことより以前に大切なものがあることを強く感じています。皆様の投げかけてくださった思いを深く受け止め、すこしでも前に進んで行かれたらと思います。
今回は新しいメンバーでの初めてのコンサートでした。また一緒にいろんな意味で成長していけたらと思っています。至らないところ多々あるとは思いますが、これからも話音倶楽部をどうぞ宜しくお願いいたします。
■田久保真貴子
話音倶楽部スタッフの一員に加えていただいての1年が終わりました。
どう動けばいいのかアタフタしているうちに過ぎてしまった気がしています。
楽屋をチョッと覗けたようなそんな楽しさもありました。
思えば私と研究所の出会いが10年ほど前のこの12月の話音倶楽部でした。
そして今年そこで、演奏の機会を与えていただいたことにとても感謝しています。
まだまだ勉強することだらけです。
先生始めスタッフの皆さんこれからも宜しくお願いします。
■仲谷 桂
スタッフの活動を通して、貴重な演奏の機会をいただけたり、
たくさんのお客様、出演者の方との出会いがありました。
幸せな1年でした。
2月に出産予定ですが、来年もできる限り参加させていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
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●プログラム● -----------------------------------------------------------------
第Ⅰ部
<片岡道子、松下やよい>
2つのマンドリンの為の5つの小品 ・・・W. ホフマン
〜Allegro Adagio Vivo Largo Marcia
<片岡道子、田久保真貴子、松下やよい>
3つのマンドリンの為の5つの小品 ・・・W. ホフマン
〜Tanz Kanon Marsch Regentropfen Lied
<片岡道子、仲谷 桂>
森のざわめき/冬の風景/音もなく降る雪/人魚の歌 ・・・W. ギロック
<片岡道子、松下やよい、小林夏子>
5つのインベンションより ・・・W. ホフマン
〜Presto Adagio Allegro
第Ⅱ部
<片岡道子、松下やよい、続木繁之>
ソナタ ハ短調 ・・・J. S. バッハ
〜Largo Allegro Andante Allegro
<片岡道子、松下やよい、小林夏子>
ジングルベル/あわてんぼうのサンタクロース/赤鼻のトナカイ/
ララルー/ビビディ・バビディ・ブー/星に願いを
アンコール
<片岡道子、田久保真貴子、仲谷桂、松下やよい、続木繁之、小林夏子>
月の光 ・・・続木繁之
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