片岡マンドリン研究所
話音倶楽部
2005年04月16日  第32回話音倶楽部

出演:望月 豪(マンドリン)、池田美奈子(ピアノ)

今回、お客様の山崎様から感想を頂きましたので掲載させていただきます。

初・話音倶楽部でした。 ひょっとしたら場所がわからなくて迷うかも、と不安に思い早めに出たら順調についてしまい、まだ最終リハ中のところにお邪魔してしまいましたがおかげで最前列の席 を確保できました。 最前列と奏者との距離は1メートルあったかなかったか。 ただでさえお客さんの顔が見える空間なのに、こんなに近くていいのかしら?と要らぬ心配をしてしまいました。

このような小さなサロンコンサートでは、このサイズならではといいますか、奏者の息遣いまでも聞こえてきていいですね。 指使いはどうしているのか、ピックの握り方から右手のポジション、押さえ方まで明白に見ることができます。 逆に奏者側からすると、すべてを見られて嫌ではないのかな、と思っていたら伴奏の池田さんいわく「こう弾いたときにお客さんがどういう反応をするか、などがわかって面白い」そうです。 自分はこれまで主にオケでの演奏活動が多かったのでお客さんの反応というのをそんなに即時的に感じたことはないのですが、こういう分野(?)にもまた挑戦してみたくなりました。

第32回話音倶楽部 第32回話音倶楽部

今回も曲によってお客さんがリラックスして聴けるものと集中して聴いているものとあり、企画した側からするとその意図にあった反応もあれば意外なところで反応されたりというところもあったのかもしれません。 僕の座っていた位置(奏者に向かって右端)からはちょうど譜面も見えた(今回演奏のうち数曲は譜面使用でした)ので、「Relationen」の演奏が始まったときは思わず譜面に釘付けになってしまいました。 あ、見るところ違いますね。すみません。

でも、「Relationen」や「Perpetual Movement」などテクニカルな曲では本当に引き込まれました。 ガリガリ弾くタイプではないですが、技巧的な曲でも雰囲気を作るのがうまくて大変そうな曲を大変そうに見せなく弾いている印象を受けました。

第32回話音倶楽部 第32回話音倶楽部

そして最後の二曲、「カンタービレ」と「マンドリン協奏曲」は昨年の独奏コンクールの予選・本選と聞いてきましたがその時とまた違った仕上がりになっていたのではないかと思います。 特にカンタービレはかなり望月君の中でこなれてきているのかな、と。 ドイツのコンクールでは結構規模の大きな技巧曲があるらしいので、間にこの曲などを挟むと効果的に聞かせられるかもしれませんね。

途中のトークでは「仕事を続けながら趣味も続ける秘訣」も教えてもらいました。 いや、まったくおっしゃるとおりです。反省。自分もがんばりたいと思います。

もうコンクールまではそんなに時間がありませんが、ぜひ満足のいく演奏をしてきて欲しいと思います。
(山崎 記)、レポートありがとうございました。

● プログラム ●
/// 第1部 ///

・ソナチネ ハ長調             (L.V.ベートーベン)
・「美しき我が子や何処」による主題と変奏曲(中野二郎)
・Relationen               (H.バウマン)

/// 第2部 ///

・カヴァティーナ             (J.ラフ)
・Perpeptual Movement           (桑原康雄)
・カンタービレ              (小林由直)
・マンドリン協奏曲第1番第1楽章     (R.カラーチェ)

−アンコール
・ジュ・トゥ・ヴ             (E.サティ)