片岡マンドリン研究所
話音倶楽部
2004年05月09日  第28回話音倶楽部

出演:賀来まさ江 & エリス

第28回話音倶楽部 第28回話音倶楽部

今回のゲストは、賀来まさ江&エリスのみなさんでした。 話音倶楽部では、毎回さまざまなゲストをお招きしていますが、その大半はクラシック音楽です。 機材や変わった楽器が次々と搬入され、ブラジル音楽にはあまり馴染みのないスタッフ、「いつもと違う雰囲気」に早くもわくわく、そわそわ。 楽器のセッティングとマイク調整に、時間をかけてリハーサルを繰り返し、開演の準備が整いました。

「Reza(祈り)」という、アップテンポの曲でコンサートが始まりました。 一瞬のうちに、いつものスタジオが夜のライブハウスのような雰囲気に。 2曲目は「昼下がりのボサノヴァ」。これはユーミンの「卒業写真」を途中からボサノヴァ風のリズムとポルトガル語の歌詞にしたものでした。

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次は「Aqua De Berber(おいしい水)」。ボサノヴァを代表する曲だそうです。 ここで、パーカッショニストの服部さんから、ブラジルのパーカッションの説明がありました。 サンバ楽器の三種の神器、パンデーロ・タンボリン・アゴゴ。そして、クイーカ、ビリンバウなど、それぞれ演奏しながらの解説は、とてもわかりやすく、楽しいものでした。 カポエラという格闘技の時に使われる楽器である、ビリンバウを歌った曲が、いつのまにか「リンゴ追分」になる、というおもしろい曲も披露されました。 はじめのうちはちょっと緊張していた客席も、ゲストのリードのおかげでリラックスしてきました。

2部は、鈴木さんのピアノソロで、ドビュッシーの「月の光」でスタート。 ピアニストの鈴木さんはブラジル音楽専門家であるばかりではなく、クラシック特にドビュッシー の研究家でもあり演奏活動もされているそうです。 次は、印刷してあったプログラムを変更して、「カリオカの夜」と「イパネマの娘」。 いつも、客席の様子を見てその場でプログラムを決めているそうです。こういうのが、クラシックの演奏会と違うところですね。 「イパネマの娘」は世界中で1番演奏されている曲だそうで、なんと3分に1回は地球のどこかで演奏されている計算になるとか。 そんな有名曲の次は、オリジナルが2曲続きました。どちらも日本語の歌詞でした。 鈴木さん作曲の「身体だけ愛して」。そして、服部さん作曲の「よこがお」。美しいブラジルの歌手の追悼の歌だそうです。

第28回話音倶楽部

このあと、賀来さんから「みなさんも一緒に歌いましょう」との提案で、「マシュケナダ」を大合唱。 さらに、全員立って音楽に合わせてダンス、ダンス。 ワインサービスの酔いも手伝って、大いに盛り上がりました。1曲歌って踊るとかなりの運動量です。楽しかった! 興奮覚めやらぬ中、最後の曲「Travessia」が演奏されました。 満場の拍手に応えて、アンコール「人生よありがとう」で、終演となりました。