片岡マンドリン研究所
アンサンブル虹
2003年08月24日  「24時間テレビ」出演者の皆様からお便りを頂きました 4

『星に願いを』

高橋 悦子

 平成15年8月24日と言う日は生涯忘れられない思い出深い日になりました。 思い返してみますと、5月中半頃、私の通っている作業所に『マンドリンを弾いてみ たい人はいませんか?』と言う1本の電話があって、それから話はトントン拍子にま とまり6月15日の日曜日に高円寺に住むマンドリンの先生の片岡先生の所へ集まった のでした。

 初めてマンドリンという楽器に触れて、大きさを知り、ピックという物を持って弾く という事も知り、2本の弦を1度に押さえて弾くという事も知りました。その日は、 ドレミファソラシドを教えて頂きましたが、私が4人の中で大苦戦をしていました。 その日の第一印象に思ったのは岩下さんは上手で、誰もが心配しないで聞けたと思い ます。金子さんは男性で弦を支える力もあるしピックで弾く音もしっかりしていまし た。長谷川さんは先生に言われた通りに理解されて音が出ていました。 それなのに私はマンドリンが自然に体から少しずつすべり上向きになってしますし、 毎日名刺に点字併記の仕事で下を向いての姿勢で作業をする為に、前を向いてマンド リンを弾くという事がしばらく出来ずにいました。ですからマンドリンの持ち方やト レモロの弾き方や前を向いて弾く事が、私は練習して行く中で直さなければならない 課題でした。努力をしなければならないという気持ちもあって、その練習時間が思う ように取れずに悩んだりもしました。

 あの6月15日を1日目として、それから1羽ずつ鶴を折って千羽鶴に願いを込める時の 様に『皆さんと足並揃えてマンドリンを上手に弾けます様に』と8月24日迄に71羽の 鶴を折り、それを当日武道館まで持っていき、願いを込めたのでした。 6月15日の第1回目の練習から、ひと月半程たった頃、忘れもしない7月23日水曜日、 名刺の作業所が休みの日で午後からは、桜井先生が特訓に来てくださるので、午前中 に練習していたら今迄の悩みが解消されるかの様に姿勢が前向きでトレモロもマイ ペースの速さながら弾ける様になって、これなら皆と一緒に足並揃えて弾けるという 気持ちになれた日でした。少しずつ努力して頑張れば出来るという事が実感した日で もありました。

 2ヶ月半という期間の前半は、武道館の大舞台で立つには何がなんでも弾ける様にな らなければならないという使命感の気持ちでしたが、後半は楽しみながら出来る様に なった自分にホットした時でした。

 最後に、8月24日のエンディングメドレーは最高の感動をありがとうございました。 片岡先生始め、私に特訓教師に派遣されて来て頂いた桜井先生や、色々携わって協力 して頂いた方々に感謝申し上げます。