出演:桜井至誠さん(マンドリン)大野真弓さん(ピアノ)
第23回コンサートのゲストはマンドリンの桜井至誠さんとピアノの大野真弓さんです。 お二人での話音倶楽部のご出演は去年2月につづいて2回目となります。 今回は、全曲マンドリンとピアノによる二重奏で、それぞれの曲やベートーヴェンやモーツァルトの時代のマンドリンの奏法などについてわかりやすい解説を交え、大野さんと息のあった演奏を聴かせてくださいました。 第2部の最初の曲「ふるさとの主題による変奏曲」は片岡先生が結婚のお祝いに鈴木静一氏から贈られた特別な曲です。 先生のために書かれた曲ですから、マンドリンのあらゆる奏法、テクニックを要する大変な難曲でもあります。 「演奏には特別なプレッシャーがあります」と桜井さんは演奏前に話していらっしゃいましたが、気持ちのこもった熱演に、お客様も思わずため息、という様子でした。 モーツァルトのヴァイオリン・ソナタも、マンドリンとピアノのかけあいのおもしろさと、第2楽章のきれいなメロディーがとても印象に残りました。
● プログラム ●
/// 第1部 ///
アダム・カースの曲集より(A. カース)
Premiere Valse, Sweet Sorrow, Hopping Dance, Bluebell Chimes,
Waltz, Steps, Sadness, Frog Dance, Swinging
ソナチネ(L. ベートーヴェン)
第1協奏曲(C. ムニエル)
/// 第2部 ///
ふるさとの主題による変奏曲(鈴木静一)
トスティ歌曲集より(F. P. トスティ)
Vorrei, Marechiare, L'ultima canzone, La Serenata, Addio!
ヴァイオリン・ソナタ KV304 (300c) (W. A. モーツァルト)
アンコール
フニクリ・フニクラ(イタリア民謡)