片岡マンドリン研究所
アンサンブル テスタ カルド
2002年02月17日  テレビマンユニオン主催「第15回ACFアマチュア室内楽フェスティヴァル」出演

場所:カザルスホール
開演:14:00

【プログラム】
Drei Orchesterstücke für Zupforchester  ・・・Roland Ganz
(マンドリンオーケストラのための三つの作品)
  Ⅰ.Allegro moderato e marcato  Ⅱ.Largo  Ⅲ.Allegro vivace


【ステージメンバー】
1stMandolin  飯田泰子  千野綾子  藤野多美子  吉永純子
2ndMandolin  田村恭子  小泉文代  佐藤亜也子  年岡百合子
Mandola-Tenor 三野勉稔  植松 桂  栗田美代子
Mandolon-Cello 五十嵐伸光  内山浩行  鈴木 歩
Guitar     田島文子  片岡道子  高橋明遂  片岡夏子
Mandolone     桜井至誠
Contrabass     稲瀬幸江

【10年越し初の快挙!!】
2002年2月17日(日)、テスタ カルドは10年越し8回目の応募にして、ようやく念願が叶い「カザルスホール第15回アマチュア室内楽フェスティバル」に出演しました。
このフェスティバルについてちょっと説明しますと、日本全国のアマチュアの室内楽グループ(二重奏以上の指揮なしのアンサンブルで、楽器は弦、管、邦楽なんでもOK)が演奏テープとエッセイで応募し、その中から出演グループが選出されます。毎年150組以上の申込みがあり選ばれるのは20〜25組。今や“なんとしても一度は出演してみたい!”と全国アマチュア演奏家の憧れの的となっているフェスティバルです。
フェスティバル選考委員からのテスタの選考コメントは次のようなものでした。
「とても元気なアンサンブルで面白く聴けました。」長谷川武久(音楽評論家)  「開放的な曲を選曲したせいか、スケールの大きな演奏となりました。楽章間の対比も効果的です。」三上明子(フルート奏者)  「グループ名の通り、とても熱い演奏でした。そう、いろんな人間がいるからアンサンブルは面白いのです。このグループの音の厚み、暖かさはそんなところからきているのだと思います。今後もそれぞれの個性を大切にしてがんばって下さい。」山崎伸子(チェロ奏者)
演奏したのはドイツの作曲家&ギター奏者ローランド・ガンツ氏がテスタのために2001年に書き下ろした『マンドリンオーケストラのための三つの作品』という曲です。
カザルスホールは客席からだけでなく、舞台上で演奏する私達の耳にも音の響きが美しく、頭上で天井に吸い込まれるように混ざり合い、響き合う互いの音がなんとも心地よいものでした。全員での合奏部分の華やかさと、各パートソロとの対比がより明確に表現でき、特にマンドリンソロの時は会場中がシーンと静まりかえって聞き惚れているのが感じられ、感激の一瞬でした。
「それぞれの楽器の特徴を活かしたソロとアンサンブルの絶妙なニュアンスが聴き所」と作曲者自身がコメントしていますが、その通りの演奏が出来たのがこのカザルスホールでの本番だったと思います。
そして翌月の3月31日には、BSラジオ・ミュージックバード CLASSIC 7 の番組「街の歌」で私達の演奏が放送され、テスタ20周年の年の幕開けにぴったりの最高のステージ、最高の出来事でした!!!
               田島 文子  
               結成20周年記念誌 『耀』 (アンサンブル テスタ カルド 20年のあゆみ)より