第9回話音倶楽部コンサートにはマンドリンの柴田高明さんとギターの谷治毅さんをお招きしました。 マンドリンの柴田さんはARSNOVAでの活動など関東でも幅広い層にファンが多く、今回も沢山の方にお越し頂きました。 一部は現代曲を中心とした選曲となっていましたが、どれもメロディーを重視した親しみやすい曲でした。
的確な奏法、表現力の豊かさにマンドリンの独奏楽器としての魅力を十分に引きだした演奏でした。 お客さんの中にも「なんでそんなに綺麗で滑らかな音が出るのか・・・」と思った方が多かったようです。 柴田さんからは「こういうお客さんと近いアットホームな演奏会も新鮮で良かった」との感想も頂きました。
■ プ ロ グ ラ ム
▼第一部
・ウンガレスカ 堀江はるよ
・冬:子守歌 吉松 隆
・ベルベット・ワルツ 吉松 隆
・マンドリンと
ギターためのラプソディー 藤井敬吾
▼第二部
・マンドリン独奏
前奏と舞曲 ケルベーラ
・ギター独奏
アルハンブラの思い出 タレガ
・タンゴの歴史 ピアソラ
■柴田 高明(マンドリン)
1976年京都府生まれ。 13歳よりマンドリンを始める。 1994年日本マンドリン連盟主催第14回日本マンドリン独奏コンクール第3位入賞。 2年後の第15回同コンクールにて2位入賞。 また昨年、ドイツで行われた独奏コンクール「シュワインフルト1999」では日本人初となる第3位入賞を果たす。
1997年桑原康雄氏が主催するアンサンブル・フィルムジカのヨーロッパ公演にソリストとして招待され、リオハ国際音楽祭に参加すると共にドイツ、スペインの各都市で演奏。 これらの公演は現地の新聞報道にも取り上げられるなど絶賛された。
昨年、初めてのリサイタル「マンドリンとギターの新しい試み」を名古屋、京都で開催。 現在は、独奏、二重奏の活動の他、ARSNOVAマンドリンカルテットのメンバーとして全国的に活躍している。 木下正紀、桑原康雄、川口雅行、石村隆行の各氏に師事。
■谷 治毅(ギター)
1979年京都府生まれ。 8歳よりギターを始め、20歳の時、九州ギターコンクール第3位入賞。 さらに翌年、ギター音楽大賞において最優秀賞ならびに大阪府知事杯賞を受賞。 現在、ギター独奏以外にもマンドリン、フルート、アコーディオンなどとの二重奏や尚永ギター合奏団のメンバーとして活躍している。 また、今年の11月には京都で自身初のリサイタルを予定している。 尚永豊文氏に師事。