場所：六本木「停車ＢＡＲ」、六本木「金魚」

【六本木ツアー】
1995年のある日、最愛の後輩であるオカコちゃん（現在：水野さん）が、留学すると言い出しました。留学先はフランスだとか……。

これはたいへん！！　セカンドマンドリンのプリンセスが海外へ行ってしまうとは！！

テスタ カルドでは、一日でも早く留学の成果をあげて、日本へ帰って来たくなるような壮行会を開こうということになりました。

フランスへ旅立つセカンドのプリンセスの壮行会にふさわしい企画とは……皆が首を傾げたとき、団長から「テスタ カルド　六本木ツアー」の名案が出されたのです。また、当時、福井県に就職していた社会人１年生の五十嵐さんも呼び出しちゃいましょうとの意見もあり、彼にもわざわざ六本木まで上京して頂くことになりました。

ツアーは六本木の「停車ＢＡＲ」で豪華？　夕食、その後、「六本木金魚」へというものでした。「六本木金魚」といえば、異色の金魚ダンサー（男性、女性、ゲイ、ニューハーフ）がくりひろげるショーで有名な超人気スポットです。みんな集合した時からどこかテンション高めのツアーでした。

まずは、「停車ＢＡＲ」でのお食事ですが、ここは確かカニが食べ放題だったように思います。私はひたすらカニのお肉をほぐしていたように思いますが、皆さんは六本木という街にワクワクしつつ、お食事＆お酒を楽しんでおりました。

さて、注目の「六本木金魚」のショーはと言いますと、想像を超える華やかさと迫力にみんな圧倒されっぱなしでした。異色の金魚ダンサーがくりひろげる華麗な中にも力強さがあり、スピード感が溢れるショーにはとても感動でした。さらに、その舞台装置の仕掛けの凄さにもみんな釘付け状態でした。終了後、団長が金魚ダンサーのスター・悟空さんを私たちの席の近くに呼んでくださったのもドキドキで感激でした。主役のオカコちゃんもご満悦？　だったと記憶しております。

斯くして、「六本木ツアー」はテスタ カルドの活動記録に鮮明に残るイベントとなったわけです。

　　　　　　　　　　　　　　　小泉 文代
　　　　　　　　　　　　　　　結成２０周年記念誌 『耀』 （ｱﾝｻﾝﾌﾞﾙ ﾃｽﾀ ｶﾙﾄﾞ 20年のあゆみ）より