【命名──テスタ カルダ?】
1986年にはいり、練習の度になにかアンサンブル名としていい名前はないかな? って話をするようになり発表会を前にして「ここで決めよう」とアイデアを出し合って決めたのでした。「やはりマンドリンはイタリアよ!」と思い、先生から伊和辞典を借りてペラペラとページをめくってみました。ところが全く知らないイタリア語なので和訳された日本語を見ながらイタリア語のゴロを読む。こんな調子で時間ばかりがたってしまい、先生からは「大きな意味の言葉にしたら?」とアドバイスが。音楽用語やありきたりな語句ではつまらない。あるページに「CALDA」とあって「熱い」という言葉を発見、熟語に「testa calda」とあって「熱い人」から「熱心な人」や「燃える人」とあった。ここで何を間違えたかTESTA CALDAをTESTA CALDOと読み間違えてしまい、誰も疑問に思わず今日に至ってしまいました。先日片岡マンドリン研究所のホームページをご覧になったイタリア人の方よりミスを指摘して頂いて初めて間違いに気づいたのでした。本当はtesta caldaが正しいのです。読み方もテスタ カルダですが、言い慣れているので呼び名はテスタ カルドのままでいくことにしました。
田島 透(団長)
結成20周年記念誌 『耀』 (アンサンブル テスタ カルド 20年のあゆみ)より